| 知能工学 2000 Intelligence Engineering 2000 |
2000, Sep. 10th, updated
2章 問題解決:
マクラ 巨人偏重主義のスポーツニュース
Q1.スポーツニュースの放送時間が巨人戦中心になるのはなぜか?
出典:週刊プレイボーイ 6/26号
A1:視聴率を取るため=1)最大公約数を対象に番組作り.
→(日本国内の)1')ファンの分布に沿った時間配分.
A1':視聴率が取れるから/と思っているから.(by スポンサーの意向)
視聴率者 にこびた 番組作り.
(のニーズに合った)
Q2.各局横並びの放送(特集)はなぜ起こるか?
A2:各局は巨人戦が面白いと思って番組を作っていない.
→ スポーツ/試合の中で何が面白いのか?
・を視聴者に問う姿勢がない.
・を考えて番組を作っていない.
→ 啓蒙主義(が欠けている)
+:新たな面白さ,魅力を報道側が見つけてそれを読者に見せる.
→ジャーナリズムの基本,原点
−:権威主義
AIとの接点
情報検索の研究テーマ
Q3.情報検索を用いていかにユーザの欲しい情報を効率良く見つけてくるか?
A3:既存の研究の多く(検索支援)の例.
インターネット中の情報(キーワード)の分布をユーザに提示.
→ 世間の情報の分布が同定対象.
まとめ:単に世間の平均値,分布に頼るのではなく,自ら,新たな面白さを
発見するような姿勢が必要.
→ 情報の洪水とその隣の空白地帯.
では,本論.
問題の定式化
1.適切な状態表現とは何か?
正方マス目のタイル敷き詰め問題
レベル0)マス目の単純な表現・・・思考錯誤が可能.
思考錯誤に時間がかかる.
レベル2)マス目の数の奇遇で分類・・・奇数のとき不能とすぐ分かる.
偶数のとき不明.(これ以上解けない)
レベル1)マス目に市松模様を付ける.
if.白,黒マス目の数が同数か否かで問題が解けるかが判定できる.
まとめ:状態表現の選び方によって
1) 解ける,解けないかが異なる.
2) 解を見つけるまでの思考錯誤の回数.
(=問題を解く効率)が大きく異なる.
2.問題を解くプロセスの表現
(初期)状態からオペレータを用いて遷移可能な(全ての)状態への遷移を
(再帰的に/繰り返し)求めていく.
思考錯誤的 なオペレータの適用
(網羅的)
→ 探索(手法)と呼ぶ.
状態表現は”木構造”
問題の解法
1) 状態空間を表す木を求める.
2) 木の上で初期状態から目標状態に至るオペレータ系列を求める.
(p.31,4〜5行目)
-------------------------------------------------------------------------