情報システム
Information System


2000, Feb. 29th, updated



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  肝心の情報は情報の洪水の<隣の空白地帯>に有る

注)赤字は山口の加筆修正部分です.
1999年11月2日(火)講義ノート....電子情報専攻 中村研究室, 上田貴明

今週の内容
 肝心の情報はどこにあるのか
  (1)情報の洪水の<隣の空白地帯>に有る。
  (2)得られた情報に対し 理解,判断ができていないのが原因
  ↑
  ↓
  マスメディア/平均的日本人は原因・結果を探るようなことは無いのでは?

1.日本シリーズ前情勢分析
資料2:サンスポ10/22
 (1)中日選手人有利との分析の根拠は?
  (2)ホークス選手陣の実力は過小評価だったか?
   仮説:1)未来の候補は現実の中に埋もれている
      2)現在(現状)は過去(実績)・今・未来のモザイク模様 
        ホークスピッチャーの出来は普段どおり(by川邊)
      	中日が普段どおりで無かった(by川久保)

2.投手力は互角か?
 1)チーム防御率:135試合、全選手の<平均>失点数
            中日ドラゴンズ<ダイエーホークス
 2)中継ぎ陣の充実度・・・中日が上
      <∴投手成績は中日が上>
     反論:試合展開を考えていない
 3)主力8投手の勝負数の比較
       勝ち数  負け数    勝ー負
   中日   66        44         22
   ホークス  61        30         31
 ・ホークスの投手起用は勝ち負け分業制
    主力投手は勝ち試合中心
 ・中日の投手起用は主力でも負ける
   ↓
  <平均的な項目で>未来が予測できるのか
   ⇒短期の結果は<状況を細分化した細かい分析が必要>
       ex福留のシーズン失策率   19error/135games
        ⇒日本シリーズのように重要な試合での失策率は?

3.隣の空白地帯とは何か?
資料3:10/30 1999 The Daily Yomiuri
 外国人記者から見た、日本シリーズの予想外の結果の分析
  ・なぜシリーズ前の予想が外れたのか?の分析
    (1)ホークスは若くて経験の少ないチーム
   (2)ホークスの投手陣は2年目投手に依存
   (3)外野の守備力ではホークスが上という結果を出した
      ↓
     評論家の皆さん春のキャンプを見に来い!!(by ホークス柳田選手)

4.まとめ
  1)出来るだけ情報のアンテナは広く取る
	      複数の情報源を確保する
  2)平均的/多数派の情報の<隣>とは?
    	    (解1)状況を細分化し細かく分析する
  3)<空白地帯>を埋めるには?
	     ⇒出来るだけ 多様な解釈を考えておく
来週のテーマ:<空白地帯>を<どうさがすか?>  
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yamaguch@info.nara-k.ac.jp


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