人工知能概論
Introduction to Artificial Intelligence


1999, Nov. 26th, updated



前期末テスト解説 -論述問題の採点基準 -


1999年11月5日(金) 講義ノート(by 松尾研,国分)

1. 11/4 阪大情報の菊野教授特別講演について

研究テーマの選び方
(1)研究の着眼点を具体的に示す。→ What to study ?
(2)具体的にどうやるの? → How to solve ?

山口の問い:提案のモデルでバグが減る仕組みは何か?
バグ生成のモデル:ドキュメントを書くと一定の確率でバグが発生すると仮定。
→ 納期がせまるとメンタル・ストレスが上昇して、バグ発生確率が高まる。
バグ発生のメカニズムのモデル化 ⇒ バグを減らす方法が明らかになる。

良い<問いかけは>答えに勝る。 ⇒ ”バグはどうして起こるのか?”


2.前期期末テストの解説


テスト点+レポート点(+ノート点+中間補正)
前期期末成績の平均点:75点
レポート評価:各自<オリジナル>な内容を議論
なぜ、異なるレポートになったのか?
・各自の経験を元に作成
・テーマについて考えて書いている。

<論述式問題の採点基準について>
配点30点中,形式 15点,内容 15点
(1) 形式(15点)の詳細
(a)論点の提示,(b)本論,(c)結論,があるか?
→基本構成の明確さ
 接続詞の使い方
 論理構造を示す<接続詞>

○本論の論理展開力…説得力
  <テーマ:基本的な問いかけ>から出発して筋の通った展開になっているか?
  <新たな問い>の発見とその解決

(2)内容(15点)の詳細
(1)<論点>が明確に述べられているか?
(2)論点のユニークさ、重要さ、興味深さ。
(3)特徴と問題点が論じられているか?
(4)特徴と問題点との論理的関係が示されているか?
(5)解決の方向性が示されているか? (結論)
解決の方向性の<面白さ>

解決の面白さとは何か?→ 最初の問いから、大きく異なる方向への展開があるか?
ex.バグをなくしたい ⇒ <そもそも>バグはどのようにして起こるのか?
否定的 → 肯定的へと見方を変える。



yamaguch@info.nara-k.ac.jp


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