知能工学 2000
Intelligence Engineering 2000


2000, Sep. 23th, updated



知能工学 前期末レポート課題



Date: Tue, 19 Sep 2000 12:14:08 +0900
From: "Yasusi Kawakubo" 

川久保@高橋・寺西研究室です。
レポート添付しときます
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知能工学最終レポート
電子情報工学専攻 2年 高橋・寺西研究室 川久保 靖

1. 講義した内容のうち、最も興味を持った話題について
 2章問題解決:2.3問題の定式化方(その2),pp.27-31,適切な状態表現とは何か?

枕にスポーツニュースの放送時間が巨人戦中心になるのは何故か?各局横並びの放送に何故なるの
か?を取り上げることで、単に世間の平均値、分布に頼るのではなく,自ら新たな面白さを発見するよ
うな姿勢が必要であることをまとめた。その上で、問題の定式化、問題を解くそのプロセスの適切な表
現方法、選び方について興味を持った。

問題を解くそのプロセスの表現方法は、人によって多種多様であり、答えは必ずしも1つとは限らない。
そこには、公式や定義が存在しない場合もある。例えばある問題を解く方法が3つあったとしても、そ
の3つそれぞれにおいて解くプロセスは異なり、さらに表現方法においては、そのプロセスを解く人数
分だけ存在すると言える(少し大袈裟ではあるが)。では、どのプロセスが正しいか?そもそも問題の
定義、定式化は正しいのか?という疑問が発生する。

多くの人間が、その問題に着手し、幾つかの問題解決法について、多種多様なプロセスが存在している。
だからその問題は今、現在最も注目されていて、問題解決が必要不可欠なものであり、その幾つかの解
決方法は正確かつ不変であると考えるのは、なんとも不可解な話である。

AIの分野は今確かに、SONYのアイボ発売以降、注目が高まってきているが、その内容や定式化の不
透明さは、素人の私にはなかなか理解しにくい面である。それは何故か?
現在、実在しているロボットには、どうも人間の自己中心的な発想がてんこ盛りのような気がしてなら
ない。スポンサー向け、企業からの注文、発明者たちの理想などなど。
もはやアイボ周辺の分野だけチヤホヤされて、模造品までも市場を賑やかにし低価格のものまで出てい
る。そのうちテレビショッピングで発売される日も近いなと私は睨んでいる。まさに買い手も躍らされ
ている状況である。

これから、日本はたぶん携帯などのモバイル機器(小型で精密なもの)とロボットで食べていくことにな
るだろう。本当にここら辺で、もう一度、AIの根の部分を見なおして欲しい気がする。そうでないとロ
ボットに生活を"侵される"ような気がしてならない。

問題の定式化における方向性、解決プロセスにおいて自己中心的であって欲しくないというのが私の考
えです。もちろんこれから自分が働くにあたっても同じことが言えると思う。本当に良いものを作るに
は、とっておきの知恵とひらめき、そしてその根で支える土台作りを努力して作り、始めて完成される
と思う。まだまだ発展性のあるAI(Alife)という分野のこれからが非常に楽しみです。

2.知能工学の講義内容
(1) 評価できる点とその理由
1でも述べた様に、私にとってこの分野はまったく未知の世界であり、理解に苦しんだが、枕を授業の
冒頭であげていただいたので、すっきりと体の中に内容が入ってそこはすごく評価できると思います。
また、去年の情報システム同様、理詰めではなく根の部分の講義であったので、人工知能のさわりが理
解できたと思います。

(2) 不満な点、改善してほしい点とその理由
 (1)のように、枕が日常生活のふとしたことであったりすると、非常に良いのですが、枕がなかったり、
枕そのものが、人工知能の話であると少し理解がしにくく、ぼやけてしまう授業があった。枕を見つけ
るのは大変だと思いますが、ぜひともがんばってください。

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yamaguch@info.nara-k.ac.jp


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