| 知能工学 2000 Intelligence Engineering 2000 |
2000, Sep. 16th, updated
3章 探索:
マクラ:ITベンチャー第2期へ
第1期…早い者勝ちの時代
新しい技術(+市場)に対して,早く対応して手を上げた人が勝者
第1期の終わり…皆が手を挙げることを覚えると,速さの勝負ではなくなる
第2期…(技術,商品の)中身(の質)による選別/競争の時代
( 1 ) 最初の選択…手を挙げている/挙げていない
( 2 ) 第2期の選択…手を挙げている多数の中での中身の比較
本題:3章,探索(Search)
1.状態空間のサーチとは?
ある状態から(目標)状態へのある基準(ex.パス長最短)に従うパス(=プラン)を求めること
2.サーチの種類
2.1 ブラインド・サーチ(blind search)
状態空間の全ての状態を予め決められた手順に従い,系統的に探索して行く手法
→全探索/網羅的探索
特徴:全空間を探索するので…
( 1 ) 解があれば必ず見つかる
( 2 ) 探索に多大な時間がかかる
2.2 ヒューリスティック探索
2.1の基本的サーチ手法に付加的情報(=ヒューリスティックス)を用いて,
探索する範囲を限定しサーチを効率化する方法
特徴:全空間を部分的に探索するので…
( 1 ) 解があっても見つからないことがある
( 2 ) 探索は効率的
Q.探索する範囲を制限するヒューリスティックスとは何か?
…ヒューリスティックス:経験的知識
必ず上手く行く保証はないが、大体うまく行く(であろう)知識のこと
どこに置き忘れたか=探し物がどこにあるか?というのが既知なら,調べる範囲は限定できる
3 ブラインド探索
サーチ木…P.37,図3.1
状態空間(=状態遷移グラフ)をあるスタート状態から遷移可能な全ての状態へと木状に展開したもの
(→グラフ理論)
ノード(node):状態
アーク(arc):遷移を表す
根(root):スタート状態
葉(leaf):これ以上展開できない状態(展開すると木の他の部分木を重複する)
3.1 縦型探索(depth-first search)
あるノードに選択点(アーク)が複数あったとき,(通常は)左の(アークの)子ノードから
順に展開する手法.葉ノードまで展開して解が無ければ,1つ上の(親)ノードへ戻り
(=バックトラックし),次の(未展開の)子ノードを展開する
展開…あるノードから遷移可能な(子)ノードへ移ること
→pp.37‐38
アルゴリズム→p.38
3.2 横型探索(breath-first search)
木の浅いところから深いところへ同じ深さのノードを全て展開して行く方法
ex.ネットサーフィンでのURIのたどり方
授業出席者の利用比率 → 縦型:横型=6:3
pp.39‐41 縦型と横型の (計算量の) 比較
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