| 知能工学 2000 Intelligence Engineering 2000 |
2000, Sep. 10th, updated
2章 問題解決:
6月26日
2.3.2 問題分割法
マクラ 選挙番組での放送とインターネット
ex. 総選挙.com
総選挙に関する質問をHP上でアンケートし、番組に反映させる(TV東京)。
問.・番組側のサーバが混雑 → サーバを分割して増やす。
・アンケート結果がどう番組に反映されるかで各局にIT度に違いあり。
1.概要
”複雑な問題の解決1)”に対し、
いくつかの”単純な部分問題2)”に分割して解く。
ex. 1)大阪市から松山市までの移動
2)とりうる様々な交通手段での移動
→ex. 飛行機で行く→2−1)大阪市から空港への移動
2−2)飛行機で松山空港へ
2−3)松山空港から松山市への移動
・部分問題の分割プロセスは
直接実行できる単純な操作(で解ける問題を素問題と呼ぶ)
まで”再帰的に”行う。
→分割統治法(devide and conquer method)
(cf.各個撃破)
2.3.3 手段目標解析(means-ends analysis)
1.初期状態と”目標”状態
2.オペレータ(操作となる”手段”)
3.”手段”−”目標”表
1.(現状態と目標との)差異と手段(オペレータ)との対応表
ex.
差異
手段 0-0.1 km, 0.1-2 km, 2-20 km, 20-200 km, 200 km 〜
歩く ◎ ○ × × ×
バスで × ◎ ◎ ○ △
車で × ◎ ◎ ○ ◯
電車で × ○ ◎ ○ ○
飛行機で × × × ○ ◎
4.差異・・・解消すべき差異の重要度の順位を表す
ex. 1)大阪市から松山市までの移動
差異が300km以上・・・表であてはまる◎な手段は複数ある。
Q.1 では、どの差異から解決(適用)すべきか?
一番大きな差異(を解決する手段)を優先する
大阪市 伊丹空港−松山空港 松山市
レベル1) ○ −20km− ○−by air−○ ○
部分問題1−1
2−1 2−2
レベル2) ○−バス/電車−○
レベル3) ○−○ ○−○
歩く 歩く
Q.2 手段−目標表での各差異に対する有効度(×、△、○、◎)
一意にどう決まるのか?
A。 どの”基準を用いるかで異なる
→1)移動時間最小
2)移動コスト最小(料金、楽さ)
3)好み(選好度)preference
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