電子情報システム設計U 第15回講義内容


授業内容
  • システム設計と文書化
    • 成果物と情報の流れ
      • 要求定義書(成果の流れの出発点)
      • 要件定義での成果物
        • 分析で作成される成果物【アクティビティ図,ユースケース図】
          • ->利用者の決定(誰に使われ,どのような人に影響を及ぼすか)
        • 定義で作成される成果物【開発費用(見積書),開発スケジュール】
          • ->(アクティビティ図,ユースケース図)+顧客からのヒヤリング(顧客が購入するシステムに期待する要件)【理解】
        • 要件定義書(目的,意図の明確化)
          • ->「顧客の目的や現状を理解しているか?」について顧客と意見交換
        • 基本設計書(顧客に提示する開発費用・規模の根拠)
          • ->要件を満たすための費用と開発スケジュール(リスクでもあり説明責任も発生)【納得感+確認】
        • 提案書(顧客が開発側の提案内容を理解)
        • 契約成立
        • プロジェクト開始
        • プロジェクト計画書(開発スケジュール,各文書の決まり事,etc.)【見通し感+知恵,知識,経験,ノウハウ,etc.】
      • 設計工程での成果物
        • システム利用者の視点(基本設計書+要件定義書->外部設計書(アプリケーション,データ,ネットワーク,画面設計書etc.))【人の動作】
        • 実装者の視点(基本設計書+外部設計書->内部設計書)【システムの動作】
      • 実装工程での成果物
        • 内部設計書をベースにコード化(ソースコード,アプリケーションetc.)【試験のやりやすさ】
      • 試験工程での成果物
        • コード+内部設計書->単体試験書
        • 試験実施での成果物は,試験仕様書,試験結果書(試験の記録)【動作情報】
        • 単体・結合試験は,内部設計書通りに実装されているか,動作しているかを試験
        • システム試験は,基本設計書,要件定義書,外部設計書通りに作成されているかを試験【動作保証】
        • 性能試験は,要件定義書の性能を満たしているかを試験,マニュアル作成
        • 運用試験は,アクティビティ図,ユースケース図,マニュアル通りに利用者がシステムを動させるかを試験【ソース,動作の可読性】

連絡事項
  • 2/1(月) 17:00から2/5(金)までe-Learningシステム上で第2回理解度確認テストを実施中ですのでこの期間で各自受験すること.テストは,問題は25問で記述式で持ち込み可能です.試験時間は5分です.正解率80%以上で合格とし,2回まで再受験可能です.


〒639-1080 大和郡山市矢田町22
奈良工業高等専門学校 情報工学科 
教授  松尾 賢一
E-mail:matsuo□info.nara-k.ac.jp
(巡回ロボット対策のため,□を@に変えてください)