ディジタル回路 第10回講義内容


授業内容
  • 1章 組み合わせ回路(教科書p.17-)
    • 1.3 より簡単な回路を設計するために−カルノー図−
      • 1.3.1 簡単化のいろいろな方法
      • 1.3.2 カルノー図とは
2つの論理変数B,Aの真理値表は
B A Z
0 0 0
0 1 1
1 0 0
1 1 1
となり,この表で加法標準形設計方による論理式は,Z=¬BA+BAとなる.

この真理値表を2つの論理変数B,Aによるカルノー図で表すと
B\A 0 1
0 0
1 0
と書ける.

この論理変数B,Aについての関係を以下のベン図に表現する.
論理変数B,Aのベン図
このベン図の領域@からCは,それぞれに
@は,¬B¬A,Aは,¬BA,Bは,B¬A,Cは,BAを表している.(¬は否定を表す)
このベン図上の@からCをカルノー図内の部屋に当てはめると
B\A 0 1
0 @ A
1 B C
となる.
先ほどの真理値表では,AとCに1があるので,論理式はZ=¬BA+BAであった.
論理式で共通する論理変数Aで式をまとめて簡単化するとZ=A(¬B+B)=A・1=Aとなる.
ベン図上だと上記の式は,Aは,赤い円,¬B+Bは,長方形枠を表しており,
赤い円と長方形枠のANDをとるわけだから,結果的に赤い円,すなわちAとなることを示している..
つまり,Z=A+Cということだから,ベン図のAの円とA+Cが一致しているのがわかる.
宿題10
以下のカルノー図@からDの簡単化前Zと後の論路式Z’を答えなさい.

DC\BA 00 01 11 10
00
01
11
10
(¬は否定を表す)
簡単化前の論理式 Z=¬DC¬BA+¬DCBA+D¬C¬B¬A+DCBA+D¬CB¬A
簡単化後の論理式 Z'=¬DCA+D¬C¬A
@
DC\BA 00 01 11 10
00
01
11
10
A
DC\BA 00 01 11 10
00
01
11
10
B
DC\BA 00 01 11 10
00
01
11
10
C
DC\BA 00 01 11 10
00
01
11
10
D
DC\BA 00 01 11 10
00
01
11
10
提出期限
7/6(月)17:00 A4レポート用紙に表紙は不要で1枚目の上部に出席番号と名前を明記し,
松尾のメールボックスまで
連絡事項
レポート
なし


〒639-1080 大和郡山市矢田町22
奈良工業高等専門学校 情報工学科 
教授  松尾 賢一
E-mail:matsuo□info.nara-k.ac.jp
(巡回ロボット対策のため,□を@に変えてください)