ココが違う!情報工学科のカリキュラム



では,情報工学科で学ぶ専門科目の授業内容を4つの分野に分けて紹介しましょう. 基本は, ”コンピュータを深く知れば知るほど,よりうまく扱えるようになる”です.

難しそうかな?でも安心してください. それぞれの分野は,1,2年次ではやさしい基本的な科目から入ります. 2年からは情報工学の実験が始まり,授業で学んだ内容を実際に試してみることができます. そして3,4年次になると他の学科にはない情報工学の専門科目を,深く学んでいくように工夫されています.


1.コンピュータの使い方 -ソフトウェア-

まず,入学して1年次では,情報処理基礎という科目で,ワードやエクセル,ブラウザ等の基本ソフトを使って,インターネット時代の情報処理の基本を演習します. 2年次以降では,C言語によるプログラミングが始まります.

3,4年次では,UNIX の使い方等を演習するだけでなく,大学の情報工学科と同じく,ソフトウエアに関する様々な基礎理論やネットワーク技術について,深く学びます. 現在のIT分野の中心と言える,重要な分野です.


2.コンピュータを支える基礎技術&理論

コンピュータやロボットのルーツは時計やからくり人形,5〜60年前までのコンピュータは,機械仕掛けで動いており,その名の通りマシン(machine)だったのです. これに対し現在のコンピュータは,電気信号で動いています.

そこで情報工学科では,1〜4年次にかけて,コンピュータを支える電気回路に関する内容を学びます. コンピュータの組み立てやボードの増設ひとつをとっても,電気の知識が必要です.地道ですが実用的な分野ですね.

2年生の電子工学基礎実験の様子



3.コンピュータの作り方 -ハードウェア-

この分野では,2,3年次でコンピュータを構成するディジタル回路や,ディジタル回路の設計方法について 学びます.そして4,5年次では,コンピュータの心臓部といえるCPUの仕組みや設計に関する理論を学びます. より高速で,使いやすいコンピュータを開発する技術者を育てるのが目的です.


4.卒業研究 -様々なITシステムの応用と基礎に関する研究-

いよいよ5年になると,最先端の分野に関する専門分野の科目が開講されます. 主な科目は,画像処理,人工知能,ソフトウエア設計,信号処理,システム工学などです.それと並行して各自が研究室に配属され,卒業研究が始まります. 研究室では,5年生が3〜5人に分かれて指導教官の個別指導のもと,各自の研究テーマを決めて,1年間の卒業研究を行ないます.

さらに専攻科に進学すると,計3年間の研究指導を受けることになります. あまり知られていませんが,高専では,大学学部生と比べると,2年も早く研究のキャリアを積むことができます. 本人の意欲,努力と指導教官の指導次第では,大学院生に混じって,専門分野の学会で研究成果を発表する機会が得られます. 欧米の研究者や学生らが参加する国際学会での発表も実現するかも.


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