情報システム
Information System


2000, Feb. 20th, updated



情報システムのページへ戻る (back to info_system lecture index page)


情報システムにおける三者関係.-インターネットオークションと国際会議との比較-

注)赤字は山口の加筆修正部分です.
2000年 2月1日(火)講義ノート....電子情報専攻 高橋研究室 藤田 隆志

 前回の復習

・インターネットオークション

 三者関係
  売り手、買い手、オークションの場の提供者
 
 〇取引(*1)の質をどう保証(*2)するか?→認証システム
 
  (*1)商品、取引しようとする相手
  (*2)保証する(場の提供者の視点)
    相手に伝える、相手の質を知る
 
 〇取引の結果の相互評価によるメンバーのレイティング(信頼度の評価)

 今回のテーマ

 情報システムとして見た(国際)会議(Conference)

 〇Conferenceとは何か?
  
  ・研究者が自分の研究テーマを発表する場

  ・参加者・・・発表者(presenter,speaker)
         聞き手(audience)
         主催者(organizer)

 (研究)発表とは何か?

  ・自分が見つけた、考えた、新しい{アイデア、知見}を世に問うこと

  ・情報、知識のやりとり(取引)である

 〇聞き手の目的、メリットは何か?(cf. 映画、TV番組、音楽)

  ・面白いかどうか?(興味深いか)

  ・自己の研究内容と関係があるかどうか?

 〇発表者の目的

  提案したアイデアの良さを聞き手に評価してもらう

  ・セッションの参加人数

  ・質問の数、内容

 〇主催者の目的

  興味ある{分野、テーマ}についての情報交換する場をつくりたい

  ex. ・AROB・・・人工生命とロボット研究
      (ある分野に特定) 	

    ・BAC・・・学生研究者間の分野横断的な場

  ⇒既存の場では不十分なので、ニーズに合った場を作りたい

 ・情報交換の場としてのConference

  ・’自己の興味を共有できる研究者’に会う

  ・競争相手ではあるが、協調しうる相手

  ・一人で研究するよりも’コミュニティ’を形成した方が
   ’研究’で得るメリットが大きい
 
 ・発表(者)の質をどう保証するか?

Q.オークションでの”お金が動く”は、研究発表では何に対応するか?

 お金・・・1)落札価格・・・商品の価値=発表内容のよさ
     いい”もの”は多くの人を集める
   
   2)売り手と買い手との取引・・・商品と’お金’との交換

     研究発表の場合・・・発表内容と’交換’されるものは何か?

   発表者に対する評価
				→いい発表をして、いい評価を得たい

----------------------------------------------------------------




yamaguch@info.nara-k.ac.jp


情報システムのページへ戻る (back to info_system lecture index page)

山口の担当講義のページへ戻る (back to tomo's lectures page)
Tomo's Top Page へ戻る