人工知能概論2000
Introduction to Artificial Intelligence


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7章 機械学習 7.1 帰納学習の枠組み


注)赤字は山口の加筆修正部分です.
2001年1月19日(金)講義ノート....(by 上田研 金石 和久)

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From: Kanaishi Kazuhisa 
Date: Mon, 29 Jan 2001 16:20:47 +0900

平成13年1月19日(金)

5章 補足
1)即応…直面した状況に対し、反射的に行動
 ↑↓  →環境の変化、複雑さに対応できる(1980's)
2)熟考…完全なプランを生成する(〜1970's)
1990's以降のプランニング研究
 1990's〜 1)即応と熟考の組み合わせ
      2)環境の変化を含めたモデル化、観測
        →先を予測
      3)ユニバーサルプラン…起こりうるあらゆる状況に対し、ありとあらゆる
                 プランを事前に用意しておく

7章 機械学習(Machine Learning):ML
              計算する自動機械=コンピュータ
    ・チューリングマシン
    ・マシンサイクル、マシンアーキテクチャ
  ・学習能力…過去の経験、例を基にシステムの1)能力、2)効率を改善すること
         1)解けなかった問題が解けるようになる
         2)(以前より)速く問題が解けるようになる
 機械学習とは、学習能力を計算機システムに持たせる研究
  ・MLの大まかな分類
    学習に用いるフィードバック情報による分類
   1)教師あり学習…*学習に用いる情報を外から教師が与える(学習者に)
            *入力と出力のペア
              入力:例   出力:例が属するクラス
                金石     B型
                林      A型
   2)強化学習…入力に対してシステムが出す出力について、
    p.126     正(正しい)
          0 ノーコメント }の信号のみを与える
          負(間違い)     正解は直接与えない
   3)教師なし学習…学習フィードバック情報なし
      ↓     入力に対し、学習者(システム)の持つ知識のみで出力を生成
     p.125 概念形成

 7.1 帰納学習の枠組み
   入力:例(入力)と例の属するクラス、概念(答、分類結果)
   出力(学習で得る記述)…例を分類、区別するための一般化されたルール(法則)
              概念記述
    以上が学習モードでの入出力

  7.1.1正負の例からの学習
          正の例…学習したい概念に属する例
      負の例…学習したい概念に属さない例
     →与えられた例が、ある概念に属するか否かの基準を学習

  <例題>
   昨年の雪印牛乳食中毒事件で、'飲んだら危ない(食中毒になる)牛乳'という概念を
  帰納学習する
     正例…1)雪印の牛乳
      2)雪印の大坂工場の牛乳
      3)大樹工場で製造された、毒素入りの脱脂粉乳を含む牛乳
     ↓
    与えられた正(負)の例に応じて得られる概念記述と、その質(分類精度)が変化する
   獲得された概念
    1)雪印の牛乳は全て危ない
    2)雪印大阪工場のが全て危ない
    3)大樹工場製造の脱脂粉乳入りの加工乳は(雪印以外でも)危ない

    与えられた例に従って、仮説空間の中で適切な概念記述を探索
     →7.1.2 バージョン空間法(p.130)

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yamaguch@info.nara-k.ac.jp


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