人工知能概論 2000
Introduction to Artificial Intelligence 2000


2000, Sep. 14th, updated



3章 探索: サーチとは何か?
     3.1 ブラインド探索,pp.36-38

注)赤字は山口の加筆修正部分です.
2000年 9月 6日 (水) はれ 講義ノート (by 松尾研 不殿 健治)

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9/6(水)はれ、ノート:不殿(松尾研)

・9月以降の講義予定
	1章当たり2〜3回

・3章 探索(serch)pp.36〜43

1.今日のポイント
	Q.1 "サーチ"とは何か?	…何をするための概念(考え方)か?
				 どう役に立つのか?
	   〃 という考え方のイメージをつかむ。
	Q.2 どうやってプログラムで実現するのか? …サーチのアルゴリズム(*3)

	例 RPGの基本要素(日本の一本道RPG)
		1) 迷路探索	…必要なアイテム・フラグ・ボスキャラ・
						終了、脱出方法を見つける
		2) フラグ立て	…フラグを立てると次のイベント(シナリオ)へ進む
		3) レベル上げ	…ボスキャラに勝てる確率が上がる

		1),2)で"サーチ"の概念が有効
			移動可能な範囲(世界)の中で(*1)
			 いかに無駄	…同じ所を2度探す		┐
			   見落とし	…まだ探してない(*2)場所がある	┘(*4)
					なく、探し物(ex.石板) を見つけるか?
	Q.1では"サーチ"とは何か? P36.L3
	 状態空間(*1)の全ての状態(*2)を予め決められた順序(*3)に従い,
		系統的(*4)に探索(訪問)していく。

		・さがし物	…目標状態(goal state)
		・場所		…状態(グラフのノード)
		・移動		…遷移( 〃 のアーク)
		・世界		…状態(状態遷移グラフ)→ see P37 図3.1

3.1 ブラインド探索
	 全ての状態をある順序に従って網羅的(しらみつぶし)に訪れる。

3.1.1 たて型サーチ
	迷路サーチでの左手法	 壁沿い行動(wall following)→P98,P101, 図5.18

  問1 図3.1について P.38 DFS のアルゴリズムを用いて、
	リストL1,L2の内容の変化をstepごとに求めよ。

	|ループ回数| step  |     L1	|   L2    |	初期値φ(空集合)
	|  0  |   1   |    [S]	|   φ=[]  |
	|     |   2   |     〃	|    〃    |	 ↑
	|     |   3   |    φ=[]	|   [S]   |	先頭
	|     |   4   |     〃	|    〃    |
	|     |   5   |   [a,b]	|    〃    |
	|  1  |   2   |     〃	|    〃    |
	|     |   3   |     [b]	|  [a,S]  |
	|     |   4   |     〃	|    〃    |
	|     |   5   | [c,d,b]	|    〃    |

		
  問2 3.1.2の横型サーチについて問1と同じ表を作成せよ。

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図,縦型サーチの順序




yamaguch@info.nara-k.ac.jp


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