人工知能概論 2000
Introduction to Artificial Intelligence 2000


2000, Sep. 27th, updated



3章 探索: サーチとは何か?
     3.1 ブラインド探索(その2),横型探索,反復深化法,pp.38-43

注)赤字は山口の加筆修正部分です.
2000年9月13日(水) 講義ノート(by 浅井研:松谷 元気)

-------------------------------------------------------------


9/13 (水)
今日のポイント
1.横型サーチと縦型サーチとのアルゴリズムの比較
2.横型サーチと縦型サーチの比較 → 3.1.3 縦型 vs 横型
3.3.1.4 反復深化サーチ
4.ヒューリスティク(サーチ)とは? → 9/20 の講義内容

3.1.2 横型サーチ
	横型サーチのアルゴリズム
	・縦型サーチとの違い
	  step5 展開して加える子節点のリストL1への追加の位置
		if 先頭に加える →縦型 (LIFO → stack)
		   末尾に加える →横型 (FIFO → quaue)
	Q.1  リストL1,L2に名前をつけるとしたら?
	    リストL1,L2の役割はなにか?

3.1.3 縦型 vs 横型
	1.計算量の比較(p41)
	 (1)空間計算量 (領域 or メモリ)
	   アルゴリズムが用いるメモリの最大値
 	 	max L1・・・リストL1の最大値 ←こちらに注目
		max L2・・・全ノード数(各ノードを1度ずつ展開するので)
		 縦型のL1・・・(深さ)×(各深さでの展開ノード数−1)+1
		 横型のL1・・・b・exp(d-1)
          (2)時間計算量
       各アルゴリズムがサーチする(総)ノード数
	   全サーチ木が深さd、幅bだとすると O(b・exp(d)) (縦型=横型)
        注)以上の話は木を探索する場合。
          グラフを探索する場合は同一ノードを複数回展開する場合が生じる。
	 (3)縦型と横型との比較
	   ex.ネットサーフィン/ネット(で)検索
	   縦型・・・メモリ量が少なくてよい
 			どんどん深みにはまるリスクあり
	   横型・・・メモリ量大
            深さより(調べる)幅の広さを重視
	   初心者は縦型, 
	   エキスパートは横型の傾向 

3.1.4 反復深化サーチ
	特徴)・ブラインドサーチの1つ→最終的には全検索
       ・縦型と横型との組み合わせサーチ
         縦型の調べる深さ(→cut offパラメータ)を制限
         その範囲で全探索を行う
	 case   cut off=1 →横型サーチ
         cut off=∞ →縦型サーチ
         cut off=n>1 →サーチ木のうち深さnまでを縦型に全探索

§課題
  p.37 図3.1のサーチ木に対してp.42のアルゴリズムを用いて
    リストL1,L2,cut offの変化をstepごとに表に書け。(cut off=2→3になるまで)
-------------------------------------------------------------------------



yamaguch@info.nara-k.ac.jp


人工知能概論 2000 のページへ戻る (back to AI lecture 2000 index page)

山口の担当講義のページへ戻る (back to tomo's lectures page)
Tomo's Top Page へ戻る