人工知能概論 2000
Introduction to Artificial Intelligence 2000


2000, Sep. 5th, updated



2章 問題解決: 問題の定式化(その2)
     2.3.2 問題分割法,2.3.3 手段目標解析 pp.31-35

注)赤字は山口の加筆修正部分です.
2000年7月12日(水)くもり 講義ノート(by 近藤研 藤本 憲太郎)


学会報告
 7/4−7 AI学会全国大会(at早稲田大)

Q1.会議の会場までどうやって行ったらいいか?
 ゴール:早稲田大、国際会議場 
 東京都××区西早稲田×−× 高田馬場 
	駅すぱあと
	最寄の駅までいく

 問題を分けて考えよう
 (1)まずは(関西)−東京間の移動手段
	1)新幹線
	2)夜行列車、夜行バス
	3)飛行機
 (2)東京から早大までの移動手段
	(着いたところ)(ゴール)
 (3)出発地から(1)の乗り場までの移動手段
	(スタート)

p31
2.3.2 問題分割法
 複雑な問題をいくつかの単純な部分問題(SP)に分割してそれぞれを解く

Q2.分割した部分問題を解く順序は?
 スタート ⇒ 副スタート1 ⇒ 副ゴール1 ⇒ ゴール
	 SP3	  SP1	  SP2
 SP1…1)1番大きく影響する部分問題から解くべき(移動距離、時間、コスト最大)
	 2)SP1が決まると他の分割問題のスタート地やゴールが決まる
	  (あるSP)
 分割統治法  →各個撃破

2.3.3 GPS
 “手段−目標表”}
 (状態間の)差異}を用いて、適切なオペレータ(ex.移動手段)を決めるのが特徴

OP:オペレータ
OP\差異|長距離|中距離|短距離|1km↓|
飛行機  | ◎ | × | × | × |
新幹線  | ◎ | ○ | × | × |
電車   | △ | ◎ | ○ | △ |
バス   | × | △ | ◎ | △ |
徒歩   | × | × |△〜○| ◎ |

GPSの動作
 (1)スタート、ゴール間の差異を最も大きく
    減少させる最も適したオペレータを選び問題を解く
 (2)分割した問題のうち未解決の問題それぞれについて(1)を再帰的に呼ぶ。

まとめ:GPSの特徴は
  1)問題の再帰的分割
  2)ミソは手段−目標表の設計

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yamaguch@info.nara-k.ac.jp


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