人工知能概論 2000
Introduction to Artificial Intelligence 2000


2000, Sep. 5th, updated



2章 問題解決:
     2.1 問題解決のプロセス pp.21-24

注)赤字は山口の加筆修正部分です.
2000年6月21日(水) 講義ノート l後半(by 山口研 弦川浩尚)


第2章  問題解決 (problem solving:PSと略す)

Q1 人間は(現実世界の)問題に直面したときどのように解決しているか?
      →人間のPSのプロセスを分析し,定式化する.

Q2 計算機でPSを(自動的に)行なわせるにはどうすればよいか?
     p.21の問題1を解いてみる.
	 鶴の数をx羽,亀の数をy匹とする.
	       x +  y = 7
	     2x +4y = 20
	……… y=7ーx ……… x=△ y=◯
	 鶴の数が△羽,亀の数が◯匹

AIではPSを3つのプロセスに分ける
 1)問題の定式化
	・問題の本質的な部分を抽出する→抽象化
	・問題世界の内容からある世界(数学)での形式的記述に変換する.
 2)形式的処理
	・形式的記述をその世界のルールにしたがった操作で変形し解を求める.
 3)解釈
	・2)で得られた解を元の問題の世界の記述に逆変換する.



例2)プログラミングによる自動化
   鶴亀算をプログラムで解く
	1)プログラミング(手動) 
		データ構造の定義(変数の定義)
		アルゴリズムの実装(はきだし法)
	2)プログラムの実行(自動)
	3)変数(の値の)表示/変数の意味の表示(手動)
		プリント文に埋め込む
Q  3)の解釈は自動か手動か?

p.24 図2.1
  計算機による自動化は 2)の内部世界のみ 1),3)は内部世界と外部世界との対応付け.変換は手動/入力 

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yamaguch@info.nara-k.ac.jp


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